NATURAL(1)〜(11)

Natural (8) (花とゆめCOMICS)

Natural (8) (花とゆめCOMICS)

画像のあるのが8巻だけってどういうことなんでしょうか…。
実は「花よりも花の如く」は大好きなんですが、今まで読んでいなかったのです。
昨日古本屋で11巻揃っているのを見てまとめ買いをしてしまいました(全部で1600円!)。
ちなみに「ALEXANDRITE」は私が少女マンガを読むようになったきっかけの本ですが、
未だに「CIPHER」は読んでおりません;


で、6時間かけて一気に読みましたが、やっぱり「先に読んでおけばよかった」ですね。
西門が出てきたときも「何者だ!?」じゃなくて「おー、西門登場!」って感じで、
やっぱりこういう楽しみ方はちょっと違う気がします。
わからなかったキャラクターが繋がっていく感じも楽しいといえば楽しいのですが。


「花よりも〜」に出てきた「山王丸くん」は何か無邪気で可愛らしい印象があったので、
初期のスイッチの入った感じに違和感がありました。
スイッチ切れた後はあの「山王丸くん」なんだなぁ、という感じでやはり可愛かったですがw
あのまっすぐさはいいですね。
しかし「おれなんて生まれたときは今の自分は想像もつかなかったです」
というセリフって「何も考えてない」じゃなくて言葉通りだったんですね;


逆に外伝としての「花よりも〜」のケントは表面的にも真面目な雰囲気で違和感を感じました。
変態な雰囲気がないですしw


「私をお能につれてって」に便乗して私が観た中で印象に残っている能について。
私はドのつく初心者ですので、同じような方にもお薦めかと思います;


3位 隅田川
親が子を思う悲劇は手垢がついてるものですけど、ストーリーとしては本当に凄いものです。


2位 邯鄲
上記とは逆にストーリーの凄みはそれほどでもないのですが、
夢から覚めるシーンの橋掛から地謡前まで一気に駆け跳ぶ姿は衝撃でした。
「能なんてゆっくり動いててつまらない」なんて思ってる人にぜひ見ていただきたいw

1位 葵上
能らしさのわかりやすい、本当に初心者向き、というか、
初心者に教える方にとって説明のしやすい曲と思います。
ただ、原典の「源氏物語」とあまりにも違う、気持ち悪さも印象的ですね。
特に六条御息所の生霊が修験者に調伏されるなんてちょっと無茶な展開かもしれません。
そもそも「葵上」なのに葵上が舞台に置かれた小袖でしかないなんて。
明快な曲に見えて、その表現の意味を考え出すと
曲の本当の意味はもっと別のところにあるんじゃないか、という気がする
深い曲なのかな、と思えます。